「う━━━━ん、難しい」



ばっと机に屈する。



ヒントを解読するにはドイツ語を読めるようにしないといけない、そこでカラクリうさぎが与えたドイツ語の参考書を勉強しないといけなくなった。



ドイツ語を勉強をして数日・・・・、正直言って難しい・・・・。



参考書自体は、とても解りやすいのだけど・・・・。



多分、私の理解読が疎いのかもしれない。



「・・・・・・」



でもまさか、ここでドイツ語を勉強をするはめになるとは・・・・・。




まあ、勉強してこしたことはないとは思うけど。






「どうですか、進んでます?」



「あ・・・・朱笆さん」




資料室で勉強していると、後ろから朱笆さんに声を掛けられる。




「いえ、難しくて・・・・」



そう言って、頭を抱えるようにうつむく。




すると朱笆さんは、私の隣の椅子に座り参考書に目を向ける。



「そうですか」



「朱笆さん?」



「ここーー」



すると朱笆さんの長い指が参考書に伸びてくる。








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「あ━なる程!ありがとうございます」



「いえいえ♪」



朱笆さんは解りやすく教えてくれた。




「もうここまで出来たんですね!」



しかも、人に教える事ができるなんて、なおさらすごい。



「ええ、このあたり結構簡単でしたしね」



「へ、へえーー」



(頭いいんだな、朱笆さんって)




科学者だし理解できるのも当たり前か。