「あの資料室にヒントが書かれた本が何冊かありますから、探し出して見つけてください」



カラクリうさぎは淡々とヒントがある場所を説明をする。




(ヒントの・・・・本?)




「ヒントって・・・・どういうものなの?」



「・・・・さあ?わたしに言われましてもね」



かなり適当に曖昧に跳ね返された。



自分達で気付けっということですか。



「まあ、分かると思いますよ」



そういうものなんだ・・・・。





「見つかるとどうなるの?」



続けるように碧斗くんがカラクリうさぎに質問する。



「それは知りません。私の問題じゃないんで」



「はっ?」




カラクリうさぎは答えになっていない返答を、濁すようにしれっと言う。



「・・・・・・・・」



「まっ何か必要な物があれば書いてくださいね~ではでは」



そして、いつものように笑顔で去り消えていった。



キラキラの何かを残して・・・・・・・・。



(本当にどいいう仕組みなの、これ・・・・)




「また突然現れて、突然消えていきましたね」



「・・・・・・・・」



カラクリうさぎが消えて、空気が突然静かになる。




「つーか、ヒントってどういう関係をもたらすんだよ」




静かな空気に恣枦華くんが入れ込む。



「まあ、とりあえず・・・・うだうだ言っても仕方ないし、探そっか」



それに続けて紫衣羅くんが言葉を発した。




「・・・・そうですね」



「納得いかねえけどな」



「方法それしかないしね」



紫衣羅くんの言葉に全員が頷く。




とは言え、あの大量の本からヒントの書かれた本を見つけ出すのか。



かなりの時間と苦労が掛かりそうだ。



(大変だけど、やるしかないのか・・・・)