「んーーーふう」
部屋を出て扉の前で大きく伸びをする。
「あっ、沙紅芦ちゃん!」
「碧斗くん」
私の姿に嬉しそうに軽やかな足取りで近付く。
「体調はもういいの?」
「うん、治ったよ」
「そっか、よかった!」
熱が完全に治ったのは、あれから2日後の事だった。
「あーこれで、思う存分抱きつけるね♪」
そう言って、碧斗くんの目からハートが出ている。
「えっ」
その思いに、なんとなく危機感を感じ1歩2歩と後ろに下がる。
「ちょっ、なんで離れるの?」
「いや、ちょっと危機感を感じ・・・・」
「そんな事ないから戻ってきてーー」
「う、うん」
碧斗くんの必死の思いにとりあえず戻る。
「えへへ」
結局、抱きつかれている私。
抱きついて嬉しそうにする碧斗くん。
(結局、こうなるんだ・・・・。でも)
人のぬくもりって、すごく暖かくて心地いい事、初めて知った。
すごく不思議な感覚だ。
「あ・お・と!病み上がりの人間に抱きついてるのは、どういう事かな~?」
紫衣羅くんがにこやかな表情をしながら碧斗くんに注意しているが、体から黒いオーラが出ている。
「もう治ったからいいじゃん!ダメなの?」
「ダメに決まってるでしょ」
「なんで!」
「当たり前!」
「えーーっ!?」
私に抱きつくことは、碧斗くんにとって普通の事だと思っているのだろうか。
「・・・全く」
「むう・・・・」
紫衣羅くんから強引に引き離されて、碧斗くんは不機嫌そうな表情になる。
部屋を出て扉の前で大きく伸びをする。
「あっ、沙紅芦ちゃん!」
「碧斗くん」
私の姿に嬉しそうに軽やかな足取りで近付く。
「体調はもういいの?」
「うん、治ったよ」
「そっか、よかった!」
熱が完全に治ったのは、あれから2日後の事だった。
「あーこれで、思う存分抱きつけるね♪」
そう言って、碧斗くんの目からハートが出ている。
「えっ」
その思いに、なんとなく危機感を感じ1歩2歩と後ろに下がる。
「ちょっ、なんで離れるの?」
「いや、ちょっと危機感を感じ・・・・」
「そんな事ないから戻ってきてーー」
「う、うん」
碧斗くんの必死の思いにとりあえず戻る。
「えへへ」
結局、抱きつかれている私。
抱きついて嬉しそうにする碧斗くん。
(結局、こうなるんだ・・・・。でも)
人のぬくもりって、すごく暖かくて心地いい事、初めて知った。
すごく不思議な感覚だ。
「あ・お・と!病み上がりの人間に抱きついてるのは、どういう事かな~?」
紫衣羅くんがにこやかな表情をしながら碧斗くんに注意しているが、体から黒いオーラが出ている。
「もう治ったからいいじゃん!ダメなの?」
「ダメに決まってるでしょ」
「なんで!」
「当たり前!」
「えーーっ!?」
私に抱きつくことは、碧斗くんにとって普通の事だと思っているのだろうか。
「・・・全く」
「むう・・・・」
紫衣羅くんから強引に引き離されて、碧斗くんは不機嫌そうな表情になる。