優しい声と匂いがする。



これは何だろう。







「・・・・・・・・」




そっと目が覚める。



「あっ大丈夫?」



すると、目を覚ました私に気づき声をかけてくれる。



(紫衣羅・・・・くん?)



目で辺りを見渡すと、どうやらここは私の部屋のベットの上みたいだ。



それで、なんで紫衣羅くんが私の部屋にいるのだろう。




そういえば、私倒れたんだった。



それであの後、どうしたんだろう?



「あの・・・・私」



寝起きの小さな声に、紫衣羅くんはそっと私のベットに近づきしゃがみ込む。



「熱出しちゃったみたいなんだよ。だから、今日は寝ておいた方がいいよ」



「そう・・・・なんだ」



気だるい感じがしていたのは、熱が出ていたせいだったんだ。