「・・・・・・・・」



(誰だろう、この人・・・・・)



見覚えのない背景の場所に見知らぬ人が見える。


そっとその人に近付こうとしたら、目が覚めた。



「んん・・・・・ん?」



先ほど見ていたものは夢だと察した。



「あ、そっか、夢じゃないんだね」



それと同時に目が覚め我に返る。



さっきの夢はおそらく単なる見た夢だと思って気にする事はしなかった。



どこかでもこれは夢ではないのかと思っていたけど、これは夢ではなく現実なのだと思い知らされる。



「ふう」



ベットから起き上がり、あたり見渡す。



「違和感を感じる」



部屋の背景になんとなく違和感を感じていた。



というのも、私の部屋は女の子だからという訳なのか、まるでお嬢様かお姫様のようなピンクや白調が多めのかわいい色合いのデザインの部屋で、ベットはお姫様みたいなフリフリレースの掛かった天蓋ベットなどの全体的にピンクや白のフリフリ物が多く備わっていた。


確かに私は女の子だからピンクとか白とかフリフリしたものには興味あったりするけど、けど・・・ここまでのピンクのフリフリ状態は、正直違和感を感じて仕方ない。


パステルカラーのピンクだから、そんなにチカチカしないけどかわいいけど・・・・・・・・。



色々驚いてしまうよ・・・・・・・・。



とは思いながらも、着ていた少し変わったデザインの黒のセーラ服の洋服に着替え部屋を出る。






「ふぅ」



一応、女性用のトイレやお風呂などが設備されていて助かった。



こんな形で、しかも男子と生活するはめになるなんて思いもしなかった。



(どう接していけばいいんだろう・・・・・)



「・・・・・はあ」