そういえば、ここは一体どこなんだろうか。




そもそも私は、なぜここで眠っていたのだろうか。



辺りを見渡すと、特に何もない殺風景の円形状の部屋に、私を含め4人の男の人がいるだけ。




幸い部屋の灯りは付いている為、何も見えない感じではないようだが。




それにしても・・・・・・・・。





私以外いる人は全員男の人のようだ。





「あんたも何もわかんねえんだ」





短い赤い髪の男の人は、私の反応に何も分かっていないことを察する。




「ごめんなさい」




「はあ、まじかよ。
ていうかさ、なんであんただけ寝てた訳?」




「えっ」



彼のその言葉に思わず目を丸くする。




私だけ眠っていた?




それってどういう事?




それより、私は・・・・さっきまでどこにいたの?




それ以前に、私・・・・・・・・。




(あれ・・・・・・・・私は・・・・?)





赤い髪の男の人が言った言葉に、様々な疑問と困惑の感情が生まれてくる。






「まあ、急にそう言われても、分かんないよね」




悶々と疑問が頭を回っていると、ふと可愛らしい顔のした男の子が、私に向けてそう言ってくれた。




「・・・・あっ」




そして、にこっと微笑む。




「ねっ」






すると、赤い髪の男の人はぼやくようにここいる全員に言う。




「でもさ、俺らって普通にしていたら、突然あたりが真っ白になって、気がつくとここにいたんだろう?
でもこいつは倒れて眠っていたって、何か変じゃあねえか?
だったら、こいつも俺らと同状況でいると思うが」



「ああ、確かに。言われてみると変だよね」




「そもそも、ここにいる時点で変ですが。一体どうなっているんでしょうね」




赤い髪の男の人に続けて、可愛らしい顔の人と綺麗な顔立ちの人は頷くように発言する。