「それで、これから俺らはどうすれば?
それにあのヒントは一体?」



聞いた所で無意味なのは理解しているので、紫衣羅くんは夢の事を問いただす。


「ああ、その事ですが、今から順に説明していくのでご安心を」


以外とあっさりと説明してくれるようだ。



「まあ、答えは教えませんが・・・・」



(結局はこうなのね・・・・)


相変わらず、まわりくどい言い方だ。







「昨日の夢であなた方は私の試験にクリアされました。その試験で、それぞれの宝探しの名目として探し物を見つけましたよね?」



「ああ、あれは一体・・・・?」



見つけ物を探し出したけど、中を開ける事はできなかった。



「それは、今私が持っています」



「!」



カラクリうさぎはいつの間に出したのか私達が見つけ出した見つけ物を手に出す。



「これらは、褒美としてあなた方に差し上げましょう」



(えっ)



カラクリうさぎはにこっと微笑みながら私達に差し出す。



「いいの?」


珍しく優しいカラクリうさぎに疑問を立てて、思わず疑心暗鬼を向ける。



「構いませんよ。どうせ私が持っていても、意味ないので。それにこれらは、あなた方の物なんで」



「そう」



あっさりな反応に、なんとなく困惑しつつもカラクリうさぎから見つけ物を受け取る。



「中身は大事な物なの?」



中身が気になりどんなものか尋ねてみる。



「そうですね。大事な物と言えば大事な物ですね」



少し微妙な言い方に首を傾けると、またぞっとする言葉を付け加える。



「ちょっと、心が大きく揺れるかもしれませんけど」



「えっ」



「気を付けてくださいね〜」


そう言ってニコニコと嬉しそうにまた笑う。



「・・・・」


(心が揺れるかもって・・・・一体何が?)