「さてと、次は沙紅芦さんか恣枦華くんのどちらかになりますが」



残りは私か恣枦華くんになるけど、朱笆さんの次はおそらく━━。



「あっ」


次のステージの看板にある指令の封筒を手にし中を開けると、どうやら次は恣枦華くんの番だそうだ。



「次は恣枦華くんんみたい」



「俺か・・・・」



恣枦華くんは少し冷静に頷きを見せていた。



これまでの結果を見ていると、問題が難しいんじゃなくて、本人の感情や心が難しいんだと思う。



カラクリうさぎが言っていた「簡単にクリアできると思わないように」とはこの事なのかもしれない。




「キーワードは何だ?」



「えっと・・・・同じく゛色゛と゛自身゛だそうです」



「自身?」



今回も、恣枦華くん本人の事だろう。



「色ってなんですかね」



「うーん」



「見た目は赤ぽいよな」



「それ、俺の髪で判断してるよな?」



(恣枦華くんの色・・・・)



これまでの3人を見ていると、全員名前から出てる。



つまり、それって・・・・。




「名前だな」



恣枦華くんの色を考えていると、ふと紫衣羅くんがぽつりと漏らす。



それは、私も同じように考えていた事だった。