朱笆さんが答えを導き出しすぐに、また小屋のような建物が建っていた。



「これは・・・・」



扉を開け中にはいると、何かの撮影所のような雰囲気があるいわゆるスタジオハウスみたいな部屋になっていた。


「これって、スタジオハウス?」



私はぼんやりとそう独り言のように疑問を口にすると、朱笆さんは疑問を持つことなくはっきりと「そうですよ」と相槌を打つ。


「ああ、これですね」



朱笆さんの見つけ物は、モデルさんが立つ撮影場所にぽつんと置いてあった。



朱笆さんのは封筒になっていて、開け口は強力接着剤などで貼っているのか開ける事が出来なかった。



多分、開ける事ができないのではなく開けれないのである。




「・・・・・・・・」



朱笆さんは、封筒をじっと見つめながら少し浮かない気味の瞳を向けていた。