紫衣羅くんの答えに碧斗くんは突っ込むように言う。


「心って普通ピンクや赤でしょ?紫じゃないじゃん」


「そうだけどさ・・・・」



紫衣羅くんの場合の心の色が紫って事だろうか。



でも、なんで紫なんだろう。



しばらく歩くと、道の真ん中にヨーロピアン調の台が置いてあり、その上には紫色のしたガラス調の宝箱が置いてある。


「きれいな色だね」


「紫だ」


「これは、俺の?」



これをどうするんだろうと、題の紙を確認するが特になにも書かれていない。



「開けるのかな?」そう言って開けようとするが、どうやら鍵が掛かってい開けれないようだ。



「とりあえず、持っとくか」



というふんわりとした流れで終わったのだった。




「それで、なんで分かったんだ?」


恣枦華くんは紫衣羅くんに疑問を持つように問いかける。



「謎かけでも暗号でもないなら、いったい何ですか?」



朱笆さんも同じように問うと、紫衣羅くんは全員に向けて口の広角を上げ、そして何気ない顔で説明し始める。



「簡単だよ。多分これは、俺に関するものなんだよ」



「紫衣羅くんに関するもの?」




紫衣羅くんの言葉に全員が首を傾ける。



「感じ方、いわゆる感受性みたいなものかな?」


「感受性・・・・ですか」


(感受性?)



それが、紫衣羅くんとどう繋がるんだろうか。


ますますよくわからなくなっていく。