「次は何?」



碧斗くんは看板にあるグレーの封筒を手にする紫衣羅くんに問う。


「えっと゛飛べ゛だって」


「はい!?」



またしても、変な問題が書かれていたようだ。




ふいに前にいた朱笆さんが唐突に止まり、後ろをおもむろに振り向く。



「なんか・・・崖になってます・・・」



「はあ!?」



朱笆さんの前に目を向けると、本当に深い崖になっていた。




「し・・・死ぬかと思った」


碧斗くんが地面に這いつくばって顔を項垂れながらぼやく。



゛飛べ゛という何題に目の前が崖になっていて、恐いとか言っている暇もなくそのまま飛び入るように崖の中に入った。



それはジェットコースターのように急落下だった。



飛び終えた後、全員は消沈するかのように地面に倒れこんだ。


「ゆ・・・夢の中だから、死ぬ事はないと思うが」



紫衣羅くんは腰を抑えながらゆっくりと立ち上がる。


(確かにすごく怖かった・・・・)



「なんなんだよ、これ!何かの罰ゲーム!?」



倒れていた恣枦華くんはばっと起き上がりぐわっと言い放つ。



「これ、本当に試験なの?」


碧斗くんが疑問を持ちながらそう言いかける。



それは、私も疑問だ。



これは、本当に試験なのだろうか。




「それさえも不明ですね・・・・」



あのカラクリうさぎが考えた事だろうから、まともなものではない事は薄々思っていたが、これはなんだろうか。