11時、カラクリうさぎに言われた通りにベットへと眠りに入る。



すると、しばらくして意識的な違和感を感じる。



（あれ、ここは････）



なんだか、すごくふわふわしてぼーっとする。



でも、やわらかくて気持ちいい感じがするのはなぜだろう。



そんな不思議な感覚を持ちながら瞼をゆっくりと開いた。





「････････ん････････」



「あ、やっと起きた！」



瞼を開けると、目の前にに碧斗くんの顔が覗きこまれるように広がっていた。



というよりは、覆い被さっている気がする。



（いや、完全にそうだ！）



「！？　あ、碧斗くん！」



グイグイくる碧斗くんに戸惑いを持っていると。




「碧斗〜目覚めたんだから、もういいだろう？」



碧斗くんの背後から紫衣羅くんが呆れ気味に言う。



「むう〜〜もうちょっと」



碧斗くんは子供のように駄々をこねるかのように口を尖らす。



「沙紅芦が戸惑ってるから」



「････････っ」



紫衣羅くんの言葉に賛同するように両手をぎゅっとする。



「はいはい、たくっ」



碧斗くんは少しふてくされるかのように私から退く。




「大丈夫？ごめんな」



碧斗くんが退いてくれてすぐに、今度は紫衣羅くんが私に近付き地面に倒れ込んでいる私の横に膝を立てしゃがみ手を差し出す。



「ううん、少しびっくりしただけ」



「そっか」