あたしは扉の前で深呼吸をして、勢いよく扉を開けた。


「健!!!」

そこにいたのは、白い物で顔を覆われてる健と、横には泣いているおじさんがいた。


「彩夏ちゃん…」


あたしは健の元へ近寄った。


「健…??」

「彩夏ちゃん…健はもういないんだよ??」


そんなの分かってる。


でも分かりたくない…



認めたら、あたしは健を信じてなかった事になるから…





トントン___


「お体の方を洗いに参りました。」

ナースさんが2人入ってきた。



「あっ…ありがとうございます。」

おじさんはペコっと頭を下げた