何があったんだろう……?
「ごめんね由姫、fatalの招集がかかったからちょっと行ってくる……!」
えっ……。
招集って……こ、こんな朝から?
まだ授業が始まるまで余裕はあると言え……今まで、こんなことはなかったのに……。
やっぱり、なっちゃんが何か……。
「すぐ戻ってくるからね!」
ふたりが、そう言って私の頭をぽんっと叩く。
「おいストーカー、由姫に変なことすんなよ!!」
「……頭燃やすぞ」
「俺らがいねーと思って好き勝手すんじゃねーぞ!」
拓ちゃんに一言告げてから、教室を出て行った。
途端、拓ちゃんがふぅ……と息を吐く。そして……パッと、私のほうを見た。
嫌な予感がして、体が強張る。
し、視線が、痛い……。