ふたりの言葉を思い出し、胸が痛んだ。



『はい……いつか、ちゃんと話します』



そのいつかは……案外すぐそこまで迫っているのかもしれない……。

ちゃんと……考えなきゃ……。

それにしても、なんであんなバレ方……はぁ、明日になったら、全部夢になってたらいいのに……。

そんなことを思いながら、私はいつの間にか眠りの世界に落ちていた。








もちろん、夢になんてなるはずもなく、想像以上に自体は急展開を迎えていた。

朝起きて、いつものように学校に向かっている最中。

いつもと違い、少し騒々しい校内の様子に、首を傾げる。

みんな、どうしたんだろう……?

なんだか、挙動不審な人が多いというか、ざわついているというか……。



「なあ、聞いたか?」