頷いた私を見て、安心したように微笑んだ蓮さん。



「すみません……」



何から何まで……。申し訳ない気持ちで、ぎゅっと胸を押さえた。

蓮さんが、ぽんっと頭を叩いてくれる。



「謝るのは禁止だって言っただろ?」



蓮さん……。



「ひとまず、様子を見よう」

「はい……」



優しい言葉と手の感触に、恥かしくなって下を向く。

こんな時なのに、かっこいいな、なんて……何考えてるんだろうっ……。



「そんな顔するな。大丈夫だ」



私の反応に、不安がっていると勘違いしたのか、蓮さんがそう言ってくれた。

不安なんて、ない。だって……蓮さんがいてくれるから。



「じゃあ、遅くに悪かったな」