別に私だって
生まれた時から
こんなに冷めてた
わけじゃないけど

いつからか
うんざりしてしまった。




今日もまた
いつもと同じように
授業が終わった。


そろそろ…





「かおりー!!
帰ろう??」



やっぱり。

『うん。』

いつものように
朱美が走って
私のクラスにやって来た。

なんで朱美は
こんなに明るいんだろう、

「かおりっ
今日駅前の新しい
クレープ屋さん行こう?」

『いいけど、
拓斗くんはいいの?』

「拓ちゃんにも
誘われたんだけどね
最初は香と行くって
決めてたから
拓ちゃんはまた今度!」

『いいよ!いいよ!
気にしないで
拓斗くんと
行ってきなって』
そんなの拓斗くんに
申し訳なさすぎ!

「あたしが決めたんだから
いいのっ!」

『うーん…
わかった。
行こっか!』

朱美のこういう所に
私はいつも救われる。
あんなに拓斗くん
大好きなのに
周りもちゃんと見れてる。

こんな素敵な女の子に
私もなりたいよ…