夏休みということもあり、俺の髪の毛は今金色。



由乃も最後の夏休みだからと、ピンク系の色にした。



何しても可愛いなぁ…。



「理音くんの好きな野芝さんとは話せたの?」

「うん‼︎すっごいカッコよかったよ。由乃、生で見たら好きになっちゃうかも」

「ならないよ」

「超男らしいの‼︎でね、褒めてくれたー」

「ならよかった。また、同じステージに立てるといいね」



本当にそう思う。



大ファンの俺からしたら、あんな凄いパフォーマンスを横で見れるなんて感動以外の何物でもない。



昨日の話をしながら、ゆっくり食べた朝ごはん。



部屋に戻ると、由乃が箱を差し出してきた。



「今年はちゃんと渡せる。お誕生日、おめでとう、理音くん」



そっか、俺、昨日が誕生日だったんだ…。



箱を開ければ、キーケース。



「これ…」

「一緒に住む…お家のカギ、着けてくれたらいいなぁって…。ほら、免許も取るって言ってたし‼︎」



由乃ぉ〜‼︎