そんな俺たちは、じいちゃんの運転する車で長距離移動。



このまま帰ります。



みんな抜け殻。



俺も、抜け殻。



『どうだった?』



由乃から、そんな心配メッセージが届き、返事を打つ。



『最高に上がったよ。超楽しくて、由乃にも見せたかった』

『次は見に行くよ』

『いつになるかな、次』

『きっと、すぐだよ』



疲れすぎてて、そのまま爆睡。




夜中にそれぞれの家に帰り、シャワーを浴びてひたすら寝た。



次の日も疲れはとれずに、『野芝さん、カッコよかったなー』と、ベッドに座ってボーッとする。



コンコンっと聞こえたノックに返事をすれば、俺の癒しが現れた。



「理音くん、バイトお休みって言ってたから…来ちゃった」



なんだよそれ。



可愛いなぁ…。



「今起きたの?」

「うん…。来て?」

「お疲れ様‼︎」



ギューっと抱きしめる。



由乃だぁ…。



安心する…。



大好き…。



「今日、予定ある?」

「事務所に顔出しに行って、じいちゃんと反省会…」

「そっか。それまで一緒にいていい?」

「いいよぉ。願ったり叶ったりだよぉ〜…」



すっごく落ち着く…。