隣の存在に気付いたのは、夏目の笑顔がふいに消えた時だったろうか。


俺は一瞬目を疑った。


まだちゃんと夏目と向き合ってから3日だが、
あいつのあんな顔を見る日が来るとは思っていなかった。


理由を探った。


結果、隣の存在に気付いたのだろう。


「どうして」


口からそんな言葉が漏れた。


そして夏目の笑顔はいつのまにか作られたもののように











寂しいものになっていた。