その後のデザ-トのアイスクリ-ムも優しい味で、私は大満足。すべての料理は終わったけど、他の場所に移動するのも落ち着かないからというご夫妻のご厚意で、私達はそのまま、席をお借りして、ゆっくり話をすることが出来た。
「美味しかったね、本当に。悠を連れて来たら、3皿はお替りしたよ、きっと。」
「そうかもな、水木は食いしん坊だからな。」
そんなことを言って、笑い合う私達。
「そんな水木が、もうすぐお母さんだもんなぁ。信じられないよなぁ。」
「そうだね。でもこの間、会ったけど、順調そうだったよ。」
「先輩は俺達よりは1つ年上だけど、就職した年にいきなり父親だもんな。大変だろうな。」
聡志はそんなことを言う。
「ところで、お前はどうなんだ?まぁLINE読む限りは、仕事楽しそうだけどな。」
「まぁね。まだまだ駆け出しの駆け出しだから、半分お客様扱いだけど、でも楽しくやってるよ。」
「そうか。ならよかったな。いつか『Yuka Iwatake』ブランドの服が世に出るくらいになるまで、頑張れよな。」
「なに言ってんの?そんなの簡単な話じゃないし、第一、そこまで辿り着けたとして、どのくらい時間が掛かると思ってるの?」
「知らねぇよ。でもなりたくて就いた職業じゃねぇか。だったら、とことんまでやってみろよ。」
「聡志・・・。」
私は聡志の顔を見ると、思わず聞いていた。
「本当にとことんまでやっていいの?」
「当たり前じゃねぇか。お前、覚えてるかどうか分からないけどさ、俺達が高校卒業する時、白鳥先輩が後輩達にこう言ったんだ。『野球、やれる限り続けてくれ。もうやりきったって思えるまで』って。俺は横で聞いてて、野球を諦めるしかなかった先輩の無念さと、あとを託す後輩達への熱い思いをひしひしと感じた。そして思った。先輩の思いを受けて、俺はとことん野球をやろう、絶対に投げ出さないで、自分がやり切ったと思うまでやろうって。だから俺はお前にもそうして欲しい。自分が憧れてなった職業じゃねぇか。誰に遠慮する必要なんかねぇだろ。お互いに全力でぶつかって、とことんまでやり抜こうぜ。」
「・・・。そっか、そうだよね・・・。そうじゃなきゃいけないよね。」
「ああ。」
私の言葉に力強く頷いた聡志に、もう何も言えなかった。
「美味しかったね、本当に。悠を連れて来たら、3皿はお替りしたよ、きっと。」
「そうかもな、水木は食いしん坊だからな。」
そんなことを言って、笑い合う私達。
「そんな水木が、もうすぐお母さんだもんなぁ。信じられないよなぁ。」
「そうだね。でもこの間、会ったけど、順調そうだったよ。」
「先輩は俺達よりは1つ年上だけど、就職した年にいきなり父親だもんな。大変だろうな。」
聡志はそんなことを言う。
「ところで、お前はどうなんだ?まぁLINE読む限りは、仕事楽しそうだけどな。」
「まぁね。まだまだ駆け出しの駆け出しだから、半分お客様扱いだけど、でも楽しくやってるよ。」
「そうか。ならよかったな。いつか『Yuka Iwatake』ブランドの服が世に出るくらいになるまで、頑張れよな。」
「なに言ってんの?そんなの簡単な話じゃないし、第一、そこまで辿り着けたとして、どのくらい時間が掛かると思ってるの?」
「知らねぇよ。でもなりたくて就いた職業じゃねぇか。だったら、とことんまでやってみろよ。」
「聡志・・・。」
私は聡志の顔を見ると、思わず聞いていた。
「本当にとことんまでやっていいの?」
「当たり前じゃねぇか。お前、覚えてるかどうか分からないけどさ、俺達が高校卒業する時、白鳥先輩が後輩達にこう言ったんだ。『野球、やれる限り続けてくれ。もうやりきったって思えるまで』って。俺は横で聞いてて、野球を諦めるしかなかった先輩の無念さと、あとを託す後輩達への熱い思いをひしひしと感じた。そして思った。先輩の思いを受けて、俺はとことん野球をやろう、絶対に投げ出さないで、自分がやり切ったと思うまでやろうって。だから俺はお前にもそうして欲しい。自分が憧れてなった職業じゃねぇか。誰に遠慮する必要なんかねぇだろ。お互いに全力でぶつかって、とことんまでやり抜こうぜ。」
「・・・。そっか、そうだよね・・・。そうじゃなきゃいけないよね。」
「ああ。」
私の言葉に力強く頷いた聡志に、もう何も言えなかった。