やがて、みなとみらいが見えて来る。横浜でも有数のデートスポット。
更に進むと山下公園が、こちらはもはやデートスポットの老舗。その場所を左手に見ながら、右折して行く。
「中華街?」
私が尋ねると
「ああ。久しぶりだろ?」
と聡志。
「うん、でも・・・。」
今日は混んでるんじゃ・・・と思っていると
「今日はイブじゃないからな。ただの・・・とは言わないけど、平日だぜ。」
自信ありげに言う聡志。確かに空いてるわけじゃないけど、ごった返してるわけでもない。パーキングもスンナリ入れた。
食事の場所は、聡志が予約してくれていた。中華街もだいぶ様変わりして、新しいお店も増えて来たけど、連れてってくれたのは、古くからある有名なお店。
「今日は『THE中華街』って感じの、本格中華が、キチンとした店で、食べたかったんだ。特別の日だからな。」
なんて、さり気なく言う聡志。お料理は確かに美味しかったけど、そんなことを言われると気もそぞろになっちゃうよ・・・。
そして、お店を出たあと、手を繋いで、中華街を歩き、更に山下公園まで、足を伸ばす。当然だけど、見渡す限りカップルだらけ。それでも当たり前だけど、雰囲気はいいし
(いよいよ・・・?)
内心身構えるけど、特に立ち止まる様子もなく、公園をひと通り歩くと
「やっぱり綺麗だったな。さ、行こうか。」
とそのままパーキングへ。車を出し、山手西洋館や外国人墓地などのこれまた有名な観光地を横目に走らせること、約10分。
着いた所は「港の見える丘公園」。これまたベタ過ぎるほどのデートスポットだった。
この場所には、ちょっとした思い出がある。と言っても、一緒に来るのは、初めてなんだけど。
「やっと連れて来てくれたんだ。」
「うん、まぁな。」
「7年ぶりのリベンジだ。」
そう言って、聡志の顔を見ると
「決めてたからな、ずっと。」
と呟くように言う。
「えっ?」
と聞き返す私に
「行こう。」
聡志は答えずに、私の手を取ると歩き出す。山下公園と並ぶ、横浜の有名な公園だけど、実は特別何があるわけではない。名前の通り、目の前に広がるのは、横浜の港。だけど、間近に迫るベイブリッジは、特にライトアップされた夜には美しい。
恋人と寄り添って眺めるには、やっぱりいいシチュエーションだ。
「綺麗・・・。」
と呟いた私に
「今日は12月23日。8年前の今日、何があったか覚えてるか?」
と突然の聡志の問い。一瞬、虚をつかれた形になったけど、すぐに
「うん。」
と頷いた。
更に進むと山下公園が、こちらはもはやデートスポットの老舗。その場所を左手に見ながら、右折して行く。
「中華街?」
私が尋ねると
「ああ。久しぶりだろ?」
と聡志。
「うん、でも・・・。」
今日は混んでるんじゃ・・・と思っていると
「今日はイブじゃないからな。ただの・・・とは言わないけど、平日だぜ。」
自信ありげに言う聡志。確かに空いてるわけじゃないけど、ごった返してるわけでもない。パーキングもスンナリ入れた。
食事の場所は、聡志が予約してくれていた。中華街もだいぶ様変わりして、新しいお店も増えて来たけど、連れてってくれたのは、古くからある有名なお店。
「今日は『THE中華街』って感じの、本格中華が、キチンとした店で、食べたかったんだ。特別の日だからな。」
なんて、さり気なく言う聡志。お料理は確かに美味しかったけど、そんなことを言われると気もそぞろになっちゃうよ・・・。
そして、お店を出たあと、手を繋いで、中華街を歩き、更に山下公園まで、足を伸ばす。当然だけど、見渡す限りカップルだらけ。それでも当たり前だけど、雰囲気はいいし
(いよいよ・・・?)
内心身構えるけど、特に立ち止まる様子もなく、公園をひと通り歩くと
「やっぱり綺麗だったな。さ、行こうか。」
とそのままパーキングへ。車を出し、山手西洋館や外国人墓地などのこれまた有名な観光地を横目に走らせること、約10分。
着いた所は「港の見える丘公園」。これまたベタ過ぎるほどのデートスポットだった。
この場所には、ちょっとした思い出がある。と言っても、一緒に来るのは、初めてなんだけど。
「やっと連れて来てくれたんだ。」
「うん、まぁな。」
「7年ぶりのリベンジだ。」
そう言って、聡志の顔を見ると
「決めてたからな、ずっと。」
と呟くように言う。
「えっ?」
と聞き返す私に
「行こう。」
聡志は答えずに、私の手を取ると歩き出す。山下公園と並ぶ、横浜の有名な公園だけど、実は特別何があるわけではない。名前の通り、目の前に広がるのは、横浜の港。だけど、間近に迫るベイブリッジは、特にライトアップされた夜には美しい。
恋人と寄り添って眺めるには、やっぱりいいシチュエーションだ。
「綺麗・・・。」
と呟いた私に
「今日は12月23日。8年前の今日、何があったか覚えてるか?」
と突然の聡志の問い。一瞬、虚をつかれた形になったけど、すぐに
「うん。」
と頷いた。