そんな悠に、恋愛相談なんかするのは、気が引けちゃったんだけど、とりあえず、昼間の加奈とのやり取りを報告すると
『今の加奈は、鼻息荒くて当然だよ。唯ちゃんに勝って、沖田くんとラブラブ真っただ中だもん。』
と悠は笑う。
『でも加奈の時は正直複雑だった。加奈が大切な親友なのは、言うまでもないけど、唯ちゃんも私にとっては可愛い義妹なんだから。』
そうだよね・・・。
『だけど、今回は気が楽だ。長谷川さんには悪いけど、100%由夏に味方出来るもん。』
と言ったあと
『まず基本的なことを聞くけど、由夏はどうしたいの?由夏は、今塚原くんのこと、どう思ってるの?』
真っすぐに聞いて来る。
「好きだよ。」
私もストレ-トに答える。
「私は聡志を傷つけた。だから別れることになっちゃったことは、理解はしてるけど、納得なんかしてないよ。」
『えっ?』
「だって、私はやっぱり聡志が好きだから。本当は追いかけたい。側に居たいから、一緒に居たいから。こうなってみて、改めてわかったんだけど、私の一番の夢、それはいつまでもあいつと一緒に居ること。それ以上のものなんか、結局なかったんだって。私の夢は聡志、聡志と一緒に生きて、聡志と一緒に歩んで行くこと。それが私の夢だったんだって。」
私のその言葉を、悠はじっと聞いていたけど、やがて言った。
『だったら叶えようよ。』
「えっ?」
『そこまで言い切れるなら、諦めないで追いかければいいじゃない、塚原くんを。』
「そんなの無理。だって私はあいつに振られたんだもん。あいつはもう、私のことなんて・・・。」
『本当にそうなのかな?』
「悠・・・。」
『私、ずっと思ってたんだけど。』
悠はそこで、一瞬言葉を切ると続けて言った。
『塚原くんって、そのくらいの行き違いで、嫌になるくらいにしか、由夏のこと想ってなかったのかな?由夏が謝りに来るって、わかってて、わざわざ長谷川さんとの仲を見せつけて、追い返すようなことする人かな?」
「多分、そのくらい、聡志にはショックなことだったんだと思う・・・。」
『だとしたら、塚原くんはキチンとその気持ちを、真っすぐに由夏に伝えて、別れを告げるんじゃないかな?私の知ってる塚原くんは、そんな嫌がらせのような小細工はしない人だよ。由夏はそう思わない?』
「悠・・・。」
私は、その悠の言葉にハッとする。
『私は、由夏も塚原くんも、何か重大な誤解をお互いにしてる気がして、仕方ないんだ。』
誤解・・・私がその言葉を心の中で繰り返していると
『ということで、方針は決まったね。』
「悠・・・。」
『由夏はただちに、仙台に行くこと。行って、キチンと塚原くんと話すこと。いい?』
「う、うん・・・。」
『ただし、その前にまずは長谷川さんだな。』
「長谷川さん?」
『長谷川さんに前に直接言われたんでしょ?「私、塚原くんを諦めないことにした」って。だったら由夏もちゃんと仁義を切り返さないとね。』
そう言うと、悠はクスッと笑った。
『今の加奈は、鼻息荒くて当然だよ。唯ちゃんに勝って、沖田くんとラブラブ真っただ中だもん。』
と悠は笑う。
『でも加奈の時は正直複雑だった。加奈が大切な親友なのは、言うまでもないけど、唯ちゃんも私にとっては可愛い義妹なんだから。』
そうだよね・・・。
『だけど、今回は気が楽だ。長谷川さんには悪いけど、100%由夏に味方出来るもん。』
と言ったあと
『まず基本的なことを聞くけど、由夏はどうしたいの?由夏は、今塚原くんのこと、どう思ってるの?』
真っすぐに聞いて来る。
「好きだよ。」
私もストレ-トに答える。
「私は聡志を傷つけた。だから別れることになっちゃったことは、理解はしてるけど、納得なんかしてないよ。」
『えっ?』
「だって、私はやっぱり聡志が好きだから。本当は追いかけたい。側に居たいから、一緒に居たいから。こうなってみて、改めてわかったんだけど、私の一番の夢、それはいつまでもあいつと一緒に居ること。それ以上のものなんか、結局なかったんだって。私の夢は聡志、聡志と一緒に生きて、聡志と一緒に歩んで行くこと。それが私の夢だったんだって。」
私のその言葉を、悠はじっと聞いていたけど、やがて言った。
『だったら叶えようよ。』
「えっ?」
『そこまで言い切れるなら、諦めないで追いかければいいじゃない、塚原くんを。』
「そんなの無理。だって私はあいつに振られたんだもん。あいつはもう、私のことなんて・・・。」
『本当にそうなのかな?』
「悠・・・。」
『私、ずっと思ってたんだけど。』
悠はそこで、一瞬言葉を切ると続けて言った。
『塚原くんって、そのくらいの行き違いで、嫌になるくらいにしか、由夏のこと想ってなかったのかな?由夏が謝りに来るって、わかってて、わざわざ長谷川さんとの仲を見せつけて、追い返すようなことする人かな?」
「多分、そのくらい、聡志にはショックなことだったんだと思う・・・。」
『だとしたら、塚原くんはキチンとその気持ちを、真っすぐに由夏に伝えて、別れを告げるんじゃないかな?私の知ってる塚原くんは、そんな嫌がらせのような小細工はしない人だよ。由夏はそう思わない?』
「悠・・・。」
私は、その悠の言葉にハッとする。
『私は、由夏も塚原くんも、何か重大な誤解をお互いにしてる気がして、仕方ないんだ。』
誤解・・・私がその言葉を心の中で繰り返していると
『ということで、方針は決まったね。』
「悠・・・。」
『由夏はただちに、仙台に行くこと。行って、キチンと塚原くんと話すこと。いい?』
「う、うん・・・。」
『ただし、その前にまずは長谷川さんだな。』
「長谷川さん?」
『長谷川さんに前に直接言われたんでしょ?「私、塚原くんを諦めないことにした」って。だったら由夏もちゃんと仁義を切り返さないとね。』
そう言うと、悠はクスッと笑った。