翌日、出社した私は、みんなから「大丈夫?」と心配されてしまった。元気印がトレードマークの私が熱発で、2日も欠勤なんて、よほどのことだと思われたらしい。
真実は・・・もちろん言えるはずもなく、私は相当な後ろめたさを感じながら
「もう大丈夫です、ご心配お掛けしました。」
と笑顔で繰り返すしかなかった。挨拶をしに、平賀さんの部屋に入る時は、ちょっと緊張したけど、心配していたドキドキはもう感じなかった。
「じゃまた、今日から頼むぞ。」
という声に送られて、部屋を出た私は、この2週間程の自分は、結局何だったんだろうと、我ながら、内心首をひねったけど、もうそのことに関しては深く考えることは止めようと思った。
それからの私は日々の業務に邁進した。寒さは日々、深まって行き、店頭に並ぶ冬物の動きは活発になって来た。なんとか、このままの勢いで、来年へ。私は祈るような気持ちで、動向を見守った。
そんなある日、このところ絶縁状態だった加奈から、彼氏と別れたとLINEが入って来た。失踪していた彼氏の奥さんが、ノコノコ戻って来て、揉めているということは、悠経由で聞いていたけど、結局加奈が、身を引く形で、決着がついたらしい。
そら、見たことか・・・なんて、今の私には言えなかった。その週末、約半年ぶりに加奈に会った私は
「本当に好きだったんだね、その人のこと。だから身を引いたんだもんね。凄いよ、加奈は。私にはたぶん出来ない。辛かったね・・・加奈が可哀想、可哀想過ぎるよ。」
って言っていた。人を好きになること、好きでい続けるの尊さ、難しさを改めて思い知った私の、心からの言葉だった。
季節はやがてクリスマスへ。去年に引き続き、あいつに会えないクリスマスシーズン。でも寂しくなんかない。聡志も私も、精一杯、今を頑張っているんだって、お互いわかっているから。
なんて、ちょっとカッコ付けちゃったかな?本当は、1週間後には会えるってわかってたから。
大晦日。飛ぶように仙台に向かった私を、聡志はギュッと抱きしめてくれた。
それからの4日間、私達がどんな風に過ごしたかなんて、もう改めて報告はしないけど、愛する人と過ごす時間の尊さと幸せをただただ実感した日々だった。
そして仕事始め。いよいよJFCデザイナーとしての、集大成の年が始まった。
真実は・・・もちろん言えるはずもなく、私は相当な後ろめたさを感じながら
「もう大丈夫です、ご心配お掛けしました。」
と笑顔で繰り返すしかなかった。挨拶をしに、平賀さんの部屋に入る時は、ちょっと緊張したけど、心配していたドキドキはもう感じなかった。
「じゃまた、今日から頼むぞ。」
という声に送られて、部屋を出た私は、この2週間程の自分は、結局何だったんだろうと、我ながら、内心首をひねったけど、もうそのことに関しては深く考えることは止めようと思った。
それからの私は日々の業務に邁進した。寒さは日々、深まって行き、店頭に並ぶ冬物の動きは活発になって来た。なんとか、このままの勢いで、来年へ。私は祈るような気持ちで、動向を見守った。
そんなある日、このところ絶縁状態だった加奈から、彼氏と別れたとLINEが入って来た。失踪していた彼氏の奥さんが、ノコノコ戻って来て、揉めているということは、悠経由で聞いていたけど、結局加奈が、身を引く形で、決着がついたらしい。
そら、見たことか・・・なんて、今の私には言えなかった。その週末、約半年ぶりに加奈に会った私は
「本当に好きだったんだね、その人のこと。だから身を引いたんだもんね。凄いよ、加奈は。私にはたぶん出来ない。辛かったね・・・加奈が可哀想、可哀想過ぎるよ。」
って言っていた。人を好きになること、好きでい続けるの尊さ、難しさを改めて思い知った私の、心からの言葉だった。
季節はやがてクリスマスへ。去年に引き続き、あいつに会えないクリスマスシーズン。でも寂しくなんかない。聡志も私も、精一杯、今を頑張っているんだって、お互いわかっているから。
なんて、ちょっとカッコ付けちゃったかな?本当は、1週間後には会えるってわかってたから。
大晦日。飛ぶように仙台に向かった私を、聡志はギュッと抱きしめてくれた。
それからの4日間、私達がどんな風に過ごしたかなんて、もう改めて報告はしないけど、愛する人と過ごす時間の尊さと幸せをただただ実感した日々だった。
そして仕事始め。いよいよJFCデザイナーとしての、集大成の年が始まった。