そして、俺達は近くのスーパーに。仲良く並んで、食材を選び、そしてカゴに入れて行く。
「あっ、見て。このお肉、3割引だよ。ステーキにしようよ。」
なんて言いながら、楽しそうに売場を歩く俺達は、傍からは、幸せな新婚カップルに見えたかもしれない。
手を繋ぎ、寄り添って来る由夏。部屋に戻って、甲斐甲斐しく料理を作り
「聡志〜、運ぶの手伝って。」
なんて甘えた声を出す。
「美味しい?」
「最高だよ。」
「よかった、沢山食べてね。」
そう言って、嬉しそうに笑う由夏。その姿は、たまらなく可愛くて、愛しくて・・・。
でも、俺はそんな由夏の姿に違和感を感じていた。このところ、確かに甘えモードが多い由夏だが、今日の由夏は何かが違う。
なにか、無理に甘えモードを演じているというか、繕っているというのか・・・。
目の前にいるのは、確かに愛しい恋人のはずなのに、実は別人なんじゃないかって・・・俺は何を言ってるんだろう。そんなはずがあるはずはないのに、でもなぜか居心地の悪い思いがする。
後片付けが終わり、ポスンと俺の横に座ると、ペタリと俺に張り付いてくる由夏。弄るように、俺の身体に触れ、甘えてくる恋人。でも、その仕草に、心が籠ってないと感じるのはなぜなんだ?
その違和感に耐えられなくなって、俺は思わず、由夏の身体を離す。その俺の仕草に、ハッとしたように俺を見る由夏。
「どうしたの?」
驚いたように俺を見る由夏に
「それは、こっちの台詞だ。」
と思わず言い返す。
「今日のお前は変だ。いや、昨日からずっと。」
そう言うと、自分を見る俺の視線を避けるように、俯く由夏。
「何があったんだ?」
「何もないよ。」
「じゃ、さっき話があるって言ってたよな。何の話だよ?」
その俺の言葉に、顔を上げた由夏。しばし、見つめ合う形になった俺達。そして、由夏が口を開いた。
「聡志、昨日はごめんね。」
「由夏・・・。」
「私、どうかしてた。あなたが言ってること、当たり前だよね。それを応援するのが、私の役目なのに・・・。電話切ってから、冷静になって考えたら、私、なんであんなわがままなこと言っちゃったんだろうって、恥ずかしくなって。どうしても直接あなたに謝りたくて、電話じゃどうしても嫌で、今日来ちゃったんだ。本当にごめんなさい。」
そう言って、俺に頭を下げる由夏。
「あっ、見て。このお肉、3割引だよ。ステーキにしようよ。」
なんて言いながら、楽しそうに売場を歩く俺達は、傍からは、幸せな新婚カップルに見えたかもしれない。
手を繋ぎ、寄り添って来る由夏。部屋に戻って、甲斐甲斐しく料理を作り
「聡志〜、運ぶの手伝って。」
なんて甘えた声を出す。
「美味しい?」
「最高だよ。」
「よかった、沢山食べてね。」
そう言って、嬉しそうに笑う由夏。その姿は、たまらなく可愛くて、愛しくて・・・。
でも、俺はそんな由夏の姿に違和感を感じていた。このところ、確かに甘えモードが多い由夏だが、今日の由夏は何かが違う。
なにか、無理に甘えモードを演じているというか、繕っているというのか・・・。
目の前にいるのは、確かに愛しい恋人のはずなのに、実は別人なんじゃないかって・・・俺は何を言ってるんだろう。そんなはずがあるはずはないのに、でもなぜか居心地の悪い思いがする。
後片付けが終わり、ポスンと俺の横に座ると、ペタリと俺に張り付いてくる由夏。弄るように、俺の身体に触れ、甘えてくる恋人。でも、その仕草に、心が籠ってないと感じるのはなぜなんだ?
その違和感に耐えられなくなって、俺は思わず、由夏の身体を離す。その俺の仕草に、ハッとしたように俺を見る由夏。
「どうしたの?」
驚いたように俺を見る由夏に
「それは、こっちの台詞だ。」
と思わず言い返す。
「今日のお前は変だ。いや、昨日からずっと。」
そう言うと、自分を見る俺の視線を避けるように、俯く由夏。
「何があったんだ?」
「何もないよ。」
「じゃ、さっき話があるって言ってたよな。何の話だよ?」
その俺の言葉に、顔を上げた由夏。しばし、見つめ合う形になった俺達。そして、由夏が口を開いた。
「聡志、昨日はごめんね。」
「由夏・・・。」
「私、どうかしてた。あなたが言ってること、当たり前だよね。それを応援するのが、私の役目なのに・・・。電話切ってから、冷静になって考えたら、私、なんであんなわがままなこと言っちゃったんだろうって、恥ずかしくなって。どうしても直接あなたに謝りたくて、電話じゃどうしても嫌で、今日来ちゃったんだ。本当にごめんなさい。」
そう言って、俺に頭を下げる由夏。