翌日。この日も聡志の応援に、球場に足を運んだ私。
相変わらず、球場は大入り。その中で、始まった試合で、聡志はキャッチャーとして、先発出場して、チームを引っ張っている。
本人は、ピッチャーが出来ないことに不満とストレスを感じてるみたいだけど、とにかく今は、二軍でしっかり地歩を固めていけば、絶対にこの先に繋がって行くはずだから。
そんな思いで試合を見ているうちに、試合は7回まで進み、この日は聡志はここでお役御免。別のキャッチャーと交代して、ベンチに下がった。ケガをしていた人達も、徐々に戻って来て、聡志がピッチャーに本格復帰出来る日も、近いんじゃないかな?
そんなことを思いながら、私は席を立った。試合はまだ終わってなかったけど、聡志も引っ込んじゃったし、彼の帰りを迎える準備の買い物もしたかったから。
スタンドから降りて、出口に向かっていると
「あっ、岩武さん。」
と声を掛けられてビックリ。2年前に、やっぱりここで、聡志の大学の同級生だった大澤樹くんの恋人の古川満里奈ちゃんに会って、驚いたけど、またここで知り合いに会うなんて、あり得るの?なんて思いながら、その声の方向を向いて、そのまま固まった。
「ご無沙汰、やっぱり来てたんだ。」
その声の主は、長谷川菜摘さん。彼女は高3の時のクラスメイト。正直言って、あんまり交流があったわけではないけど、でも彼女との因縁は浅くない。
そんな彼女にこんな所で会ったことが、あまりにも意外で、私は固まってしまったんだけど、長谷川さんは笑顔で、私に近付いて来る。
「お盆休みを利用して、あなたがこっちに来るって塚原くんから聞いてたから、今日は会えるかもなぁって、思ってたんだ。」
その彼女の言葉に、私は愕然とする。
(私が来ることを聡志から聞いたって、どういうこと?)
混乱している私に構わず
「塚原くん、最近大活躍だからね。二刀流じゃなくて、キャッチャーメインなのが、ちょっと残念だけど。でも応援しがいがあるよね。」
と嬉しそうに言って来る長谷川さんに、我慢出来なくなって
「ごめんなさい。なんで、長谷川さんがここにいるの?」
とやや強い口調で聞いてしまった。すると彼女は
「えっ、塚原くんから聞いてなかったんだ。」
意外、という表情になった。
相変わらず、球場は大入り。その中で、始まった試合で、聡志はキャッチャーとして、先発出場して、チームを引っ張っている。
本人は、ピッチャーが出来ないことに不満とストレスを感じてるみたいだけど、とにかく今は、二軍でしっかり地歩を固めていけば、絶対にこの先に繋がって行くはずだから。
そんな思いで試合を見ているうちに、試合は7回まで進み、この日は聡志はここでお役御免。別のキャッチャーと交代して、ベンチに下がった。ケガをしていた人達も、徐々に戻って来て、聡志がピッチャーに本格復帰出来る日も、近いんじゃないかな?
そんなことを思いながら、私は席を立った。試合はまだ終わってなかったけど、聡志も引っ込んじゃったし、彼の帰りを迎える準備の買い物もしたかったから。
スタンドから降りて、出口に向かっていると
「あっ、岩武さん。」
と声を掛けられてビックリ。2年前に、やっぱりここで、聡志の大学の同級生だった大澤樹くんの恋人の古川満里奈ちゃんに会って、驚いたけど、またここで知り合いに会うなんて、あり得るの?なんて思いながら、その声の方向を向いて、そのまま固まった。
「ご無沙汰、やっぱり来てたんだ。」
その声の主は、長谷川菜摘さん。彼女は高3の時のクラスメイト。正直言って、あんまり交流があったわけではないけど、でも彼女との因縁は浅くない。
そんな彼女にこんな所で会ったことが、あまりにも意外で、私は固まってしまったんだけど、長谷川さんは笑顔で、私に近付いて来る。
「お盆休みを利用して、あなたがこっちに来るって塚原くんから聞いてたから、今日は会えるかもなぁって、思ってたんだ。」
その彼女の言葉に、私は愕然とする。
(私が来ることを聡志から聞いたって、どういうこと?)
混乱している私に構わず
「塚原くん、最近大活躍だからね。二刀流じゃなくて、キャッチャーメインなのが、ちょっと残念だけど。でも応援しがいがあるよね。」
と嬉しそうに言って来る長谷川さんに、我慢出来なくなって
「ごめんなさい。なんで、長谷川さんがここにいるの?」
とやや強い口調で聞いてしまった。すると彼女は
「えっ、塚原くんから聞いてなかったんだ。」
意外、という表情になった。