昨年、ケガで苦しんだ一軍のレギュラーキャッチャーの醍醐さんが、今年は絶好調で盤石の態勢。付け入るスキがない。
いくら自分が成長しても、絶好調でも、ニーズがなければ一軍に呼ばれることはないのだ。
それにもし、俺が一軍に今、呼ばれてしまうと、キャッチャー不足で二軍が試合が出来なくなる危険性があった。
正直、マジかよと思った。チャンスがないのは仕方がない。待つしかない。腐ったら、自分の負けなのだ。しかし、まさかチャンスが来ても、今の状況だと一軍に上がれない。そんなバカなことが現実に起こるかもしれない。
プロ野球で選手が足りないなんて、あり得るのか?お前ら、チンタラなに治療してるんだ、早く戻って来い!
もちろんみんな必死に治療し、必死にリハビリに励んでるのはわかっている。俺自身、ケガをした経験があるからな。
それでも、そんなことを思ってしまうくらい、焦っている自分がいる。
かくして、この日の俺は当然キャッチャーとして、練習に参加した。ピッチャーのボールを受け、キャッチャーとしてノックも受けた。
それでも、小谷さんの配慮で、ピッチング練習も多少はさせてもらったが、キャッチャー担当の新田コーチはいい顔をしない。もしピッチング練習中に、アクシデントがあったらと、気が気でないんだろう。
そのあとは、野手組に混じって、バッティング練習をして、この日の俺の練習メニューは終わり。だけど、俺は引き上げずに、練習場が空くのを待った。居残り練習をしようと思っていたからだ。
この日、二軍から、2人のピッチャーが一軍昇格を告げられた。その内の一人は、俺と二軍のローテーションを争っていたライバルだった。
結果が残せず、ローテーションを外されたのは、自分の責任だが、その後、俺はチーム事情もあって、満足にピッチャーとしての練習をさせてもらってない。反撃のチャンスすら与えられていない。
そこに届いたライバル昇格の報。焦るなと言われても無理な話だ。
別にそれで居残り練習を思い付いたわけではない。前からやっている、ピッチャーとしての練習時間を少しでも確保するには、今はそれしかない。
ただ、力の入り方は、昨日までとは、やはり違っていたのは、確かなことだった。
いくら自分が成長しても、絶好調でも、ニーズがなければ一軍に呼ばれることはないのだ。
それにもし、俺が一軍に今、呼ばれてしまうと、キャッチャー不足で二軍が試合が出来なくなる危険性があった。
正直、マジかよと思った。チャンスがないのは仕方がない。待つしかない。腐ったら、自分の負けなのだ。しかし、まさかチャンスが来ても、今の状況だと一軍に上がれない。そんなバカなことが現実に起こるかもしれない。
プロ野球で選手が足りないなんて、あり得るのか?お前ら、チンタラなに治療してるんだ、早く戻って来い!
もちろんみんな必死に治療し、必死にリハビリに励んでるのはわかっている。俺自身、ケガをした経験があるからな。
それでも、そんなことを思ってしまうくらい、焦っている自分がいる。
かくして、この日の俺は当然キャッチャーとして、練習に参加した。ピッチャーのボールを受け、キャッチャーとしてノックも受けた。
それでも、小谷さんの配慮で、ピッチング練習も多少はさせてもらったが、キャッチャー担当の新田コーチはいい顔をしない。もしピッチング練習中に、アクシデントがあったらと、気が気でないんだろう。
そのあとは、野手組に混じって、バッティング練習をして、この日の俺の練習メニューは終わり。だけど、俺は引き上げずに、練習場が空くのを待った。居残り練習をしようと思っていたからだ。
この日、二軍から、2人のピッチャーが一軍昇格を告げられた。その内の一人は、俺と二軍のローテーションを争っていたライバルだった。
結果が残せず、ローテーションを外されたのは、自分の責任だが、その後、俺はチーム事情もあって、満足にピッチャーとしての練習をさせてもらってない。反撃のチャンスすら与えられていない。
そこに届いたライバル昇格の報。焦るなと言われても無理な話だ。
別にそれで居残り練習を思い付いたわけではない。前からやっている、ピッチャーとしての練習時間を少しでも確保するには、今はそれしかない。
ただ、力の入り方は、昨日までとは、やはり違っていたのは、確かなことだった。