社長は私に



「すまない…
私のせいかもしれない…」



「どう言う事ですか⁇」



「1か月前山口コーポレーションの息子が
私の所に来たんだ
萌を返して欲しいと…」



「晃一さんが⁇」



「その時話をしてしまったんだ
桃李くんの話を…
あの人驚いていたよ
君からある程度話を聞いていたみたいだが
まさか自分のお姉さんだったとは
俺も彼が知らないのは嘘だと思った
だけど彼は全く家の事に当時は興味が
なくて、遊んでばかりいたそうだ
だからお姉さんの結婚式さえ出席
しなかったそうだ
自分が知ったのは離婚してからだったと」



「そうだったんですか…」




「彼に連絡とってみたら⁇」




「でも…」




「何かわかるかもしれないよ」




「わかりました」




私は久しぶりに晃一さんに電話をした




すぐに晃一さんは電話に出た




「萌…すまない
あの社長から全部聞いた
だから会いに行けなかった…」




「今社長から聞きました」




「今社長と一緒なのか⁇」




「はい…」




「そうか…」




「晃一さん…桃李が…桃李が…」




「桃李くんがどうした⁇」




「桃李が…」




「萌⁇」




「桃李が…帰って来ないんです」




「どう言う事だ⁇」




私は晃一さんに話をした




「わかった!
姉さんの所に行ってみるよ!
萌はそこにいて」




「わかりました」