食事が済み部長が洋服を出してくれた



シャワー室へ案内してくれた



私はシャワーをしながら泣いた



シャワー室から出ると部長がソファにいた



「おいで」



「部長…」



私はソファに座った



「どこから話そうか⁇」



「どうして私がここに⁇」



「それは桃李くんが来たんだ」



「桃李が⁇どうして⁇」



「昨夜の事を話してくれた
君を抱いたって…
苦しんでたよ」



「えっ!」



「君が俺のマンションから出て来て
取られたと思ったみたいだ
桃李くん
大倉の事が初めて会った時から
好きだったって
一度だって母親と思った事がないって
だから抱いたって…」



「桃李嘘ついてる」



「嘘⁇」



「私桃李に抱かれてない…
昨日桃李がアパートに帰ってきて…
私をソファに押し倒してしようとした
でも途中止めて出て行ったの」



「そうだったのか⁇」



「昨夜桃李が私の事を本気なんだと思った
それまで気がついていたのに、気づかない
フリをしていたのかもしれない」



「大倉…」



「桃李は今どこですか⁇」



「今は君と距離を置きたいそうだ
だから君をここに連れてきた
桃李くんに頼まれたんだ」



「桃李に⁇」



「あ〜君の側にいてもいいか⁇」



部長の優しい瞳が私の心を溶かす



静かにうなづいた



部長が抱きしめてくれた



涙が溢れる



私は部長と一緒に住む事になった



アパートは引き払って



桃李は学校の寮に住む事になった



全部部長が手続きをしてくれた



桃李とはメールでやりとりをした



自分の気持ちが整理出来たら



会いに行くって



それまでは会わないと…



私は部長の優しさで癒されていった



2週間有給を使って会社を休んだ



部長が配慮してくれた



その間部長は私を大事にしてくれた



あの俺様はいなくなっていた



そして私の心も部長でいっぱいに



なっていった