さっそくグラフを追加する資料の確認をしようと、和哉から預かった資料をめくると「?」何やら付箋が貼ってあった。

『無理しないように!!』
和哉の文字に莉緒は思わず頬を緩めた。

いけない。仕事中だ。
莉緒は思わずあたりをきょろきょろとする。

ふと和哉と目が合うと和哉がその付箋の方を指さした。

莉緒は周囲の社員に気づかれないように、小さく頷いた。

微妙な距離感にどきどきして莉緒の頬が赤くなるのを和哉もうつむきほかの社員に見られないように緩む頬を、ぽりぽり指でかいてごまかした。