「よし!!到着」

鍵をあけ、私達は中へと入った。

久々に健司の家に入った。

小さい頃はよく健司の家に入ってたけど…

最近はもぅなかなか入らなくなっていた。

それがなぜだか分からないけど。

私達は健司の部屋の前まできた。

「あいつもぅいるかな」

なんか緊張してきた。
誰がいるんだろぉ…

ガチャッ

中に入ると健司のベッドでスヤスヤ眠ってる男の子。

髪は茶髪で、耳には何個ものピアス。

年は多分私達と同じぐらいだと思う。

「達也、起きろよ!!もぅ皆来たぞ」

健司はその人を叩き起こしている。

「んッ…」

その人は、上半身を起こして目をこすりながら私達を見た。

うわぁ…
怖い…

寝起きだからか、目がすごく怖い。

隣りを見ると、美紀はすごく震えている。

よっぽど怖いのか。

「ほら、あいさつ」
健司がその人の背中を叩きながらゆった。

「松山達也です。よろしく」


達也ッてゆぅんだ。

「俺の友達。皆仲良くてやってなぁ♪皆も自己紹介」

「まずは俺から。野々原 陸。こいつの親友やらしてもらってまーす♪よろしく」

「あ…えっと…美紀です!!よろしく」

次私かぁ~
なんていよぉ…

「えっと…美羽です。よろしく」

普通すぎたよ…(涙)
「よし、自己紹介終わり。だいたい分かった?」

まだ寝ぼけてるのか、達也はボーッとしたまんま。

「だいたいは、分かった」

ボーッとしたままゆう達也。

本当に分かったのか?

そこから皆で語をしたり、TVみたりした。
それで達也のいろんな事を知った。

学校は行かずに鳶をしていること。
家はこの近くだとゆうこと。

年はさっき私が思った通り、同い年だとゆうこと。


最初は怖かったけど、慣れてきたらそうでもなかった。

普通に会話出来てるし、美紀ももぅ怖がってないみたい。


皆で話していると、もぅ夕方になっていた。
「そろそろ帰るね」
先に言いだしたのは美紀だった。

美紀の家は親が厳しいらしい。

「じゃぁ、私も帰るね」

男三人に女子一人は嫌だったから私も帰る事にした。

「おぅ。また明日なぁ」

「うん。また明日」

そう言って私達は帰った。



俺が目を覚めると、健司とその他に三人いた。

そっか…
今日紹介したいやつらがいるってゆってたっけ。

こいつらか。

あーあ。
まだ眠い…

また寝かけの時に健司がバシバシ背中を叩いてきた。

「ほら、あいさつ」

あいさつッて…

「松山達也です。よろしく」

これでいいのか?

ッてゆうか…
なんで女子二人あんな怯えた目で俺を見るんだ?

俺が怖いのか?


次に三人が自己紹介していく。

陸ッてゆうやつは、健司の親友かぁ。

一人の女の子はすごく戸惑ってるのが分かった。

最後に自己紹介した女はすごく俺に似た自己紹介だなッと思った。

それから皆で話しをした。

二人の怯えた目はいつのまにかなくなっていた。

まぁ、これで良かったかな。

これから皆と仲良くしていこぉ。

暗闇…

皆の泣く声

お父さんと
お母さんの
笑った写真がかざられている。

「まだ幼いのに可哀相ね…」

「なんでこの子泣かないのかしら」

「まだ幼いから分かってないのよ」

周りから飛び交う声…
私は幼くて、何も分かってなかったんだ。

お父さんと
お母さんが死んだ事なんて。


「ー…ッう」

「美羽!!」

は!!
私また寝てた!!

今は授業中だった。
春はポカポカしてて、すぐ寝てしまう。

それに…
また過去の夢…

私には幼い頃から父さんと母さんわいない。
事故でなくなったから。

そのせいで、幼いころいじめを受けた。

『こいつ、ママとパパいないんだって~』

『えー。そうなの?』
『うちのパパとママがあのことは仲良くしたら駄目だってさ』

そして、差別された。
ただ親がいないだけで…

幼い頃の私は、ずっと母さんと父さんは帰ってくると信じていた。

そして、私は今親戚の家で預けられている。

今でも親がいないとゆったら皆離れて行きそうで、怖くて、誰にもゆってない…

ただ幼馴染みの健司だけがその事を知っている。

健司だけが今のトコ受け止めてくれている。
それがまだ嬉しかった。


授業が終わり、帰る事になった。

学校が始まり、もぅ一か月がくる。

私達は毎日のように健司の家に行き、達也も入れて皆で話しをしたりするようになった。
まぁ、溜まり場だ。

いつものように健司の部屋に入るとそこにはもぅ達也がいた。

「よ!!今日わ早いなぁ」

健司が達也に歩みよる。

「あぁ、今日はなんでか早く帰らしてくれた」

タバコに火をつけながら達也はゆった。

なんでタバコ吸うのに背は高いんだろぉ。

「何?なんかついてる?」
「いや、なにも」
いきなり話し掛けられ、びっくりした。

私そんなに達也の事見てたっけ?


「そういえばさぁ、達也ッて兄弟いんの?」陸が達也にゆった。
達也の兄弟かぁ…
なんか知りたいかも。
「俺は兄弟いないよ。一人っこ」

へぇ~
なんかあってるかも。
「俺は妹いるよ。でも、毎日うるさいんだよ」

陸がしかめっ面でゆった。

「私もね、弟いるんだけどうるさいんだぁ」っと美紀がゆう。

皆うらやましぃな…

私はいないから。

「ねぇ、美羽わ?弟とかいないの?」

「そぉいやぁ、俺美羽の家族関係の話し聞いた事ねぇや」

美紀がゆった次に陸がゆってきた。

達也は黙って私を見ている。

健司も私の事情を知っているから何もゆわないない。

できるだけ私は家族関係の話しをしたくない…

また嫌われるような気がして…

「私はね…一人っ子だよ」

ここまでゆうのが、精一杯だ。

「じゃぁさ、親何歳なん?」

唐突の質問。

その質問をしてきたのは、達也だった。


どう答えたらいいんだろ?

適当にごまかせばいいかな。

「わかんないや」

私は笑ってごまかした。

「親の年齢とかいちいちわかんねぇよなぁ」
健司が笑いながらゆう。

ナイス!!
フォロー♪

「そかぁ、まぁそうだよな」

よし!!
諦めてくれた。

「でもさぁ、親ッてウザイよな。なんでもかんでもゆってくるしさぁ!!」


暗い過去がよみがえる。

「それに、参観日なんか一回も来なかったんだぜ」

陸が話しを繰り返す。
参観日…
私も誰も来なかった。
暗い過去が次々と頭の中で再生される。


気が付くと視界がぼやけて、もぅ涙が溢れ出しそうだ。

でも、今泣いたら駄目だと思い必死にこらえる。

「美羽…?」

それにきずいた美紀は、私の顔を覗きこむ。
涙がたえれなくなり、頬に一筋の涙が流れた。

「ちょッ…美羽どうしたの!?」

美紀は私が泣いているから驚いている。

「美羽大丈夫か!?」
「俺、なんかゆったか?」

健司と陸が心配してくれる。

皆優しくしてくれるから余計に涙が溢れてくる。

「はい。ティッシュ」
そうゆって何もゆわずに達也はティッシュを差し出してくれた。

「ありがとう…」

私はティッシュをとり涙をふいた。

「なんで泣いたの?私達で良かったらなんでも話し聞くよ」

心配そうに私の顔を見る美紀。

本当にゆっても引かないだろうか…

もしゆったら皆離れるのかな…

「大丈夫。皆受け止めてくれる。」

すべての事情を知っている健司がゆった。

健司の言葉を信じて私はゆう事にした。


「皆…聞いてくれる?」

「うん!!」

そして、私は話した。
親がいないことや、今までの事。

全部話した。