「わかんないや」

私は笑ってごまかした。

「親の年齢とかいちいちわかんねぇよなぁ」
健司が笑いながらゆう。

ナイス!!
フォロー♪

「そかぁ、まぁそうだよな」

よし!!
諦めてくれた。

「でもさぁ、親ッてウザイよな。なんでもかんでもゆってくるしさぁ!!」


暗い過去がよみがえる。

「それに、参観日なんか一回も来なかったんだぜ」

陸が話しを繰り返す。
参観日…
私も誰も来なかった。
暗い過去が次々と頭の中で再生される。


気が付くと視界がぼやけて、もぅ涙が溢れ出しそうだ。

でも、今泣いたら駄目だと思い必死にこらえる。

「美羽…?」

それにきずいた美紀は、私の顔を覗きこむ。
涙がたえれなくなり、頬に一筋の涙が流れた。