すーちゃんの事を話してから
こーくんの様子が少しおかしくなった


こーくんは隠してるつもりかもしれないけど、時々ぼんやりと考え込んでいる姿に私は気付いてた


……なんでだろ



「よっ、つむぎ」



思案に耽っていると
後ろからぽんっと肩を叩かれて



「すーちゃん」



振り返れば、そこにはすーちゃんがいた


すーちゃんとはあの日以来
メールで何回かやり取りしてたし

学校の中でも顔を合わせることがあったけど

こんな風に外で出くわすのは初めて



「つむぎも今帰り?一緒に帰ろーぜ」

「うん。いいよ」



どうやら帰る方向が同じようで

頷けば、すーちゃんは嬉しそうに笑う