どこか見覚えのあるその顔に

こてんと首を傾げれば


「……………つむぎ?」

「え?」


名前を呼ばれて、きょとんとする


「つむぎだよな?」

「……なんで、名前知って……?」


そんな私をじっと見つめていたその子は
私の反応にぱぁっと表情を輝かせた


「やっぱり!俺、昴(すばる)!
小学校まで一緒だったろ?覚えてないか?」


「……すばる…?」



……。



太陽みたいに明るい笑顔



……この、笑顔……



『つむぎ!あそぼ!!』



もしかして……



「…………すーちゃん?」



見覚えのあるそれに
ぱちぱち目を瞬かせながら、ぽつりと呟けば



「!やっぱりつむぎだ!!」


「わっ」



ぎゅーと抱き締められる



「す、すーちゃん……あの…」


「!あ、ごめんっ」



すーちゃんの腕の中で困惑する私

困ったように呼び掛ければ
すーちゃんはぱっと私から離れた



「会えたの嬉しくて、つい」

「ううん、大丈夫」