「……こーくん」


優しく笑いかけてくるこーくん
よしよしと何度も私の頭を撫でて


「つむぎちゃんは優しいから
でも、僕のために無理しないで」


「恥ずかしいなら恥ずかしいでいいよ
時間がいるなら、いつまででも待つから」


「隣につむぎちゃんがいれば
僕は満足なんだから」



……ほら、こーくんはいつだって

私が本気で悩んでいれば

ちゃんと聞いてくれる



意地悪しないで、嫌がらないで

ちゃんと一緒に考えてくれる



「……こーくん、ありがとう」


こーくんのシャツを軽くつかんで
泣きそうになる顔を隠すようにうつ向いてお礼を言えば


「…」


こーくんは無言で
また優しく私の頭を撫でてくれた