……うん


こーくんはいつだって私の事を一番に考えてくれる

だから

待っててって言えば
ちゃんと待っててくれると思う

私の気持ちが追いつくまで


だけど


……あんなに深い愛情を向けてくれるこーくんに我慢させるのは嫌だとも思って


でも、どうしても恥ずかしくて…



「……恋愛って難しいね」

「まあ、人それぞれスピードも感じ方も違うしね」


苦笑いを浮かべる私にミキちゃんは

ポケットから取り出したあめを
私の口の中に突っ込んだ



「つむぎのペースでやっていけばいいよ」



そう言って笑うミキちゃん




口の中に放り込まれたあめは



甘酸っぱいいちごの味がした