夏音はいつもこうだ。


天然でゆるキャラみたいで、オレを癒してくれる。


そばに居てくれるだけでいい。


それだけでオレは幸せなんだ。


そっか...。


オレの幸せは、もうあるんだ。


オレの目の前に、今ある。



「夏音...」



オレは暑いのも構わず、夏音のことを抱き締めた。



「れおくん、こんなことしてどうしたの?早く食べないと素麺伸びちゃうよ」


「なんか、こうしてみたかった。夏音に触れたかった。ただ...それだけ」


「変なのぉ。でもいっか。れおくんと一緒なら何でもいいよ。わたし、幸せだよ」



オレのことを1番に考えてくれて、


寂しい時オレの1番側にいてくれて、


一緒に泣いて、


一緒に笑ってくれる。


そんな大切な人がオレにはいるんだ。


夏音の体温を感じる。


ずっと側にいたいのは、


夏音だけだ。