オレは嫉妬してたんだ。


自分のやり方で自分の世界を色付け、


色んな人に傷付けられながらも、


色んな人に支えられ、前に進んでいく彼を羨ましくも恨めしく思っていたんだ。


それで躍起になっていたオレと相澤は取っ捕まえて謝罪させようとしていた。


この世には色んな形の幸せがあり、正解なんてないのだ。


ない答えを勝手に作り上げて自分の価値観で推し測り、全て判断しようとするなんてオレは間違ってた。


今更だけど反省する。


しかし、やはりどこからどー見てもオレの通学路だし、たまに映る自転車置き場も体育館も校庭も似過ぎている。


3年生ということは意外とすぐ近くにこの人はいるのかもしれない。


オレとは違ってキラッキラに輝きを放っているのだろうか。


長いため息をついた後オレは勉強を再開した。