3月1日。


世の3年生は卒業式。


そして、この日は...


朽木奈和の誕生日だ。


忘れてはいなかったが、なんとなく言えずに卒業式の片付けをしてオレは帰った。


仲直りなんか出来ずに、あいつに置いていかれたまま、オレは3年生になってしまったのだった。