「ねぇ、二葉ちゃん。俺とデートしない?」

蓮くんが突然言ってきた。

「僕もしたいところだけど、次の仕事があるから」

「な!いいだろ!」

「この間のお礼もしたいし、いいよ!」

「この間って?」

瞬くんは面白そうに微笑んだ。

「それは蓮くんが……んごっ!?」

言おうとすると、蓮くんに手で口を塞がれた。

「俺たちだけの秘密だから、言わないでよ」

「…ひゃい」

か、カッコいい!!

やばい、ドキドキした。




瞬くんはわたしの髪を触った。

「蓮とだけ、秘密作ってズルいな。
僕とも秘密作ろうね?」

少し色気混じりな言い方にドキッとした。

「あ、え、あっと…」

「そう警戒しないで。
僕は景斗や蓮と違って色んなこと教えられるからさ、二葉ちゃんは自分のペースでいいんだよ?」

大人の余裕かな?

「おい!瞬は仕事行けよっ!
俺たちのデート時間削るな!」

「はいはい」

瞬くんは行ってしまった。



「二葉ちゃん、どこ行きたい?」

「えっと、どこでも」

「とっておきの場所連れていってあげる」

蓮くんはサングラスをすると、外に出た。

「二葉ちゃん、早く!」

「うんっ」