「景斗、お前はそれでいいのか?」
蓮はいつもと違う冷たい目で俺を見てきた。
「いいわけないだろ!!本当は二葉を手離したくなかった。俺はずっとあいつと居たかった!!」
そうだよ。
こんなことしたら、二葉を傷つけるって分かってた。
でもこうでもしないとあいつは俺から離れてくれない。
だから、わざと嫌われるようにしたんだよ!!
「あいつを守るために嫌われないといけなかったんだよ!俺はあいつのことが好きで好きでたまらないのに、わざとこんなこと…」
瞬は俺の背中を撫でてくれた。
「お前は頑張ったよ…」
「そうだ。俺たちはお前のしたことが間違ってないと思う」
蓮も背中を撫でてくれた。
「…でもお前は本当にこれでいいのか?」
冬真は凛とした目で聞いてきた。