一人の家は寂しくて、孤独を感じた。
もう、毎朝おはようと言ってくれるあいつはいない。
俺から手離したんだ。
だから、後悔なんてしない。
レッスンをしていても、よくミスをしてしまった。
「どうしたんだ?」
「まだスキャンダルで悩んでるの?」
メンバーのやつらは優しいから心配してくれた。
「…俺、二葉と別れて同棲も解消したんだ」
「はあ!?」
「…平岡はどんな感じだった?」
「大泣きされた」
冬真は俺の胸ぐらを掴んだ。
「…なんでまた傷つけてるんだよ!
なんで泣かせた!?」
「これしか方法がねぇんだよ」
俺だって、本当はこんなことしたくない。
だけど、こうするしか俺たちに選択はなかったんだ。