プロデューサーとマネージャーが出ていくと、メンバーが近寄ってきた。
「だめだよ、景斗」
「さすがに人が多すぎたね」
こんなことしてなければ。
俺が軽はずみな行動をしたから、みんなに迷惑かけた。
「すまない。俺のせいで迷惑かけて」
俺はみんなに頭を下げた。
「顔あげろ」
蓮の言葉で俺は頭をあげた。
「俺たちは迷惑だなんて思ってない。
芸能人にスキャンダルは付き物だろ?」
「それに二葉さんと付き合ってたら、遅かれ早かれ撮られてたよ」
「だからあんまり気にするな」
「お前ら………」
俺のこと、責めないなんて。
「問題は二葉ちゃんだよ」
「…ああ」
「記者の人に追いかけられなきゃ良いけどね」
そうか。
「景斗、お前が今やるべきことをやれ」
「絶対に平岡さんを傷つけないでね!」
「おう」
俺が今やるべきこと。
それはあいつを守ることだ。
そのためなら、あいつに嫌われたっていい。