朝、スマホにたくさんの通知が来ていて驚いた。

全部メンバーやマネージャーからだ。

丁度、瞬から電話がかかってきた。

「あー、もしもし。どうし…」

「今すぐ事務所に来いよ!?緊張事態だ!!お前のアイドル生命がかかってるから!」

俺のアイドル生命?

何があったんだ?



俺は急いで着替えて、事務所に行った。

マネージャー、プロデューサー、メンバー全員がいて驚いた。

「瀬川、見ろ」

プロデューサーに出されたのは週刊誌だった。

『rainbow 瀬川景斗 熱愛報道!
クリスマスツリーの前で堂々キス』

は?

先週のクリスマスじゃん。

「どういうつもりだ!?」

「すみません」

「相手は誰なんだ!」

「幼なじみです」

「付き合ってるのか?」

「はい」

プロデューサーはため息をついた。

「…アイドルは恋愛禁止なんだぞ?
それなのにこんな口づけまでして、お前アイドル辞めたいのか!?」

「俺はアイドルを辞めるつもりはありません。それにその子とは真剣に付き合ってるんです」

プロデューサーは机を叩いた。

「いいか!お前は一般人じゃないアイドルだ。今はいい時期なんだぞ!?それなのに、こんなの撮られて…ふざけてるのか!?」