ココアは丁度いいくらいの温度だった。

「あっ……」

二葉には熱かったみたいでココアを息を吹き掛けて冷ましていた。

「熱いの?」

「うん…」

「こっち来て」

俺はココアを少し口に入れると、二葉の口を流し込んだ。

「……ぁ、んっ」

二葉の口からココアが溢れてしまった。

「溢れてる」

俺はそれを舐めた。

「ひゃっ…」

「ほら、熱くないだろ?」

「うん…」

二葉の顔は真っ赤になっていた。

そんなに赤くなられたらこっちだって、赤くなるじゃん。