「ももったら、そんなに小さいのに、痩せすぎなんだもん!!」
唇を尖らして言う姿は、本当に可愛い。
「そんな事な…」
言った途中で言葉を遮られてしまった。
「あるのー!!乳(チチ)はおっきいから羨ましいけど!!」
「…乳って」
オヤジみたいよ美春ちゃん。
「ももが元気ないと、美春も元気がない。だから、ももには元気でいてもらわないと俺が困る」
「……俊ちゃん…」
一瞬ノロケに聞こえてしまうような言い方だが、俊ちゃんなりの心配した言葉だった。
みんなが心配してくれている事が、理不尽な言い方だが、凄く幸せに思えた。
「…ありがとう。本当にありがと」
「もも大好き~!!愛してる~!!」
そう言った美春に、抱き付かれた。
…静かな俊ちゃんがちょっとだけ怖いです。