もくもくと朝食を平らげ、食器を片付けるのを手伝い、二人でカフェオレをおかわりしてソファーでまったりしていた。
「頭すっごいウニみたい」
「だろ~?昨日ちゃんと乾かさなかった」
そう言って爆発している髪に指を通すと「鏡見てびびった」とぶつぶつ言った。
ウニのように爆発している頭を眺めていると、テーブルに置いてあった瑠衣斗の携帯が慌ただしく鳴った。
「こんな朝早くから誰だよ」
溜め息混じりにそう言って手を伸ばし掛けた時、狙ったように私の携帯もメールの着信を知らせるメロディが鞄からくぐもった音で流れた。
「奴らだな」
「うん、絶対ね」
それぞれ携帯を見ると、私も瑠衣斗も顔を見合せた。
「…一回家戻って着替えるか」
「うん。そうだね」
内容は同じらしい。と言うか、一斉送信だ。
送り主は龍雅だった。