瑠衣斗は、地元の中学を卒業すると同時に、こっちで独り暮らしを始めたと聞いた。


理由を聞くと、




違う世界を見たかった。



…らしい。




とってもおバカだけど、スケールはでかかった。



何故かクラスで初めて会話をしてから、しつこく声を掛けてくる瑠衣斗に、心を開いていた。

そんな瑠衣斗と知り合ってから、高校からつるんでいる仲間が居る。



みんな就職せずに大学へ進学したため、学校は違ってもしょっちゅう会ってはくだらない事ばかりしていた。


地元が隣街とか、近いのもあるだろう。


喧嘩をしても、気が付くと仲直りしている。そんな仲間が、私には大切な宝物だ。



私の、唯一の居場所だ。