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少しだけぬるい風が、私の髪をなびかせて遊んでいる。
もう、夏も近くまで来てるのかな…?
そう言えば、あとちょっとでるぅの誕生日だった………。
背中には、大きな青々とした葉を繁らせた木の感触が、ゴツゴツしている。
当てもなく全力で走ってきて、気付けば大きな噴水や池まである公園の中に居た。
頭の中で、血液がゴオゴオと流れる音がする。
手のひらや足に当たる芝生のひんやりとした手触りが、気持ち良い。
何だか胸が空っぽのように、穴が空いたように何も感覚がない。
私は、やっぱりひとりぼっちだ。
ふとそう思ったと同時に、笑えてきてしまった。
違う。本当はずっと前から、ひとりぼっちだったのかもしれない。
寂しくなんかない。
私はひとりぼっちには慣れてるから。
何度か鳴っていた携帯も、今では静かになってしまった。
電源が切れてしまう音を最後に、その役目を果たしていない。
何か……疲れちゃったよ。
もう、……………消えたい。