何だか、ふわふわする感触が気持ち良い。体がぽかぽかする。
ユニセックスの香りが、私を包み込んでいるようだ。
「ん~…喉乾いた」
「おはよう」
うっすらと目を開けると、目の前に上半身を露にした夏希が居た。
一気に目が覚めて、慌てて後退りしようと体を起こすと、見慣れぬ風景に動きを止めた。
「慌てすぎっ…何もしてねえし、されたのはっ…お、俺っ…ぶっ」
笑いだしてしまった夏希を、呆然と見るしかできず、状況が把握できない。
「えっ!?なっ…どっ…どう言う…事……」
え!?私酔って何かやらかした!?
てゆーか!!ここって!!
「一人で帰す訳もいかねえし…帰すつもりなかったけど」
笑いを引っ込めた夏希は、魅惑的に私に向かって笑って見せた。
整えられた髪は、乱れて何故か色っぽく、程好く筋肉の付いた体に、目を逸らした。